縁
先週の土曜日、仲間とのランチの最中に留守電が入った。
録音された声は、携帯の主ではなくそのお嬢さん。
「父が亡くなりました。生前はお世話になりました。」
席を外し慌てて電話を折り返す。
電話口には奥様。
淡々と早口で経緯を話すその口ぶりは、目の前の現実を受け止められていないかのような、そう、いつもの感じ。
かける言葉を持たない僕はそうだったんですかとしか言えず、戻った席で切れた携帯を握ったまま話を合わせ始めた。
その日夕方、ご自宅へ伺う。
棺の中に安置された遺体は、本当に静かに休んでいるだけのように見える。
詳しい話を聴きながら彼との今までの接点を沢山、沢山思い返す。
仕事を通じての出会いから20年近く。
まじめで、頑固で、酒を飲まない彼とはいつも飯のつきあい。
お好み焼き、中華、天ぷら。
いつも仕事の話しかしない彼。
ヨーロッパが好きで、畦地梅太郎が好きで、山と自然を愛する彼には大好きな甲信へ度々連れて行ってもらった。
乗鞍、白馬、小布施、八ヶ岳、瑞牆。
往復の車中は、やっぱり仕事の話と夢の話を少し。
いつも聴き役の僕に「美術館を開きたい。」とよく言っていた。
頑固で一刻な彼は、人と相容れないことも多かったかもしれないが僕のことはとても可愛がってくれた。
事ある毎に声をかけてくれて、前職の時から事務所へも遊びに来てくれた。
なかなか商売させてくれないが、年の離れた兄貴のような感覚も生まれてきていた。
かまってもらう楽しみの反面、かまわれすぎて僕がふてくされたり。
そんな時はすぐに僕をフォロウをしてくれてたのは、やはり僕は彼から大切にされていたんだろう。
僕が独立起業を決心した時、やはり彼にも相談した。
多くの人が言ってくれたように、彼も背中を押してくれた一人だ。
「出来るさ!」
「頑張って!」
「応援するよ!」
いっぱい勇気づけられたよ。
パワーを貰ったよ。
これで彼と肩を並べて語り合えるようになる、って思ったんだ。
そうだよ、まだこれからもっともっと素晴らしい時を一緒に過ごせるはずだったんだ。
兄貴分に今までの恩返しをたっぷりするはずだったんじゃないか。
僕は、まだ話してない事が山ほどもあるんだよ。
悔しい。
本当に悔しい。
まだ還暦を迎えたばかりなのに早すぎるね。
僕がもっと早く自立した男になれればよかったのかな。
ははは、そんなのわかんないよね。
この日がこんなに早く来るなんて誰も思っていなかったもの。
今日はその彼のお通夜だったんだ。
高橋さん、心よりご冥福をお祈りいたします。
僕はこれからもしっかりと強く生きていくよ。
新米ボスのONとOFF!
多くの人のおかげで今の自分があることをあらためて思い知る新米ボス
いただいた勇気に感謝!生かされている事に感謝!すべての御縁に感謝!
by Kageyama @ あんしんビジネスサポート株式会社 @ 富士市
録音された声は、携帯の主ではなくそのお嬢さん。
「父が亡くなりました。生前はお世話になりました。」
席を外し慌てて電話を折り返す。
電話口には奥様。
淡々と早口で経緯を話すその口ぶりは、目の前の現実を受け止められていないかのような、そう、いつもの感じ。
かける言葉を持たない僕はそうだったんですかとしか言えず、戻った席で切れた携帯を握ったまま話を合わせ始めた。
その日夕方、ご自宅へ伺う。
棺の中に安置された遺体は、本当に静かに休んでいるだけのように見える。
詳しい話を聴きながら彼との今までの接点を沢山、沢山思い返す。
仕事を通じての出会いから20年近く。
まじめで、頑固で、酒を飲まない彼とはいつも飯のつきあい。
お好み焼き、中華、天ぷら。
いつも仕事の話しかしない彼。
ヨーロッパが好きで、畦地梅太郎が好きで、山と自然を愛する彼には大好きな甲信へ度々連れて行ってもらった。
乗鞍、白馬、小布施、八ヶ岳、瑞牆。
往復の車中は、やっぱり仕事の話と夢の話を少し。
いつも聴き役の僕に「美術館を開きたい。」とよく言っていた。
頑固で一刻な彼は、人と相容れないことも多かったかもしれないが僕のことはとても可愛がってくれた。
事ある毎に声をかけてくれて、前職の時から事務所へも遊びに来てくれた。
なかなか商売させてくれないが、年の離れた兄貴のような感覚も生まれてきていた。
かまってもらう楽しみの反面、かまわれすぎて僕がふてくされたり。
そんな時はすぐに僕をフォロウをしてくれてたのは、やはり僕は彼から大切にされていたんだろう。
僕が独立起業を決心した時、やはり彼にも相談した。
多くの人が言ってくれたように、彼も背中を押してくれた一人だ。
「出来るさ!」
「頑張って!」
「応援するよ!」
いっぱい勇気づけられたよ。
パワーを貰ったよ。
これで彼と肩を並べて語り合えるようになる、って思ったんだ。
そうだよ、まだこれからもっともっと素晴らしい時を一緒に過ごせるはずだったんだ。
兄貴分に今までの恩返しをたっぷりするはずだったんじゃないか。
僕は、まだ話してない事が山ほどもあるんだよ。
悔しい。
本当に悔しい。
まだ還暦を迎えたばかりなのに早すぎるね。
僕がもっと早く自立した男になれればよかったのかな。
ははは、そんなのわかんないよね。
この日がこんなに早く来るなんて誰も思っていなかったもの。
今日はその彼のお通夜だったんだ。
高橋さん、心よりご冥福をお祈りいたします。
僕はこれからもしっかりと強く生きていくよ。
新米ボスのONとOFF!
多くの人のおかげで今の自分があることをあらためて思い知る新米ボス
いただいた勇気に感謝!生かされている事に感謝!すべての御縁に感謝!
by Kageyama @ あんしんビジネスサポート株式会社 @ 富士市
2009年07月14日 Posted by mt-kage at 23:12 │Comments(8) │独言/戯言
子育て奮闘の巻
ついこの間巣が出来たばかりだと思っていたら、いつの間にか子供達がビ~ビ~大騒ぎしている。これまた喜ばしい。初めは5羽いたんだけど今は3羽。生まれて間もない頃2羽が巣から落ちてしまったんだ。ウチのばあちゃんが保護して巣の近くにおいてあげたんだけど、残念なことにお亡くなりになってしまった。かわいそうだったなァ。

カメラを構えていると、親ツバメは遠巻きにして近寄ってこない。物陰に身を隠すとその隙にサーッと舞い込んで来て子供達に餌を与える。人への警戒はまだまだ強い様子。遠い空から本当に良く見ている、人間の事を。ともあれ、この3羽は元気に育ち、そして巣立って欲しいもの。そして来年もまた遊びに来て欲しいね。

カメラを構えていると、親ツバメは遠巻きにして近寄ってこない。物陰に身を隠すとその隙にサーッと舞い込んで来て子供達に餌を与える。人への警戒はまだまだ強い様子。遠い空から本当に良く見ている、人間の事を。ともあれ、この3羽は元気に育ち、そして巣立って欲しいもの。そして来年もまた遊びに来て欲しいね。