ファシリテータートレーニング ベーシックコース 顛末記2

 普段よりもゆっくり目にあわせたアラームで目覚める。徐々に覚醒する意識の中でPCのメールチェックを済ませ、眠い眼を更にこじ開けるために朝風呂へ向かう。入れ違いで一人出て行った浴室にはワタシ1人。広い浴槽でワニさん300週レースを戦う元気などまったくなく、固く絞った温タオルで両目を押さえてじっっっっっっっっ・・・・・・と静かに湯に浸かる。眼球の周囲360度が太陽光にさらされているようにヒリヒリズキズキするのは、深夜のブログ(とある経営塾で7日間連続のブログ当番を仰せつかったのだ。3/7~3/13分。暇だったらご覧あれ。うひひ・・・相当開示しているぞ!)チェックによる寝不足と追加缶ビールのせいに違いない。たっぷり汗をかいたカラダは砂漠のように水分を吸い込むものの、食欲は全くありゃしない。ようやくサンドイッチを一切れ詰め込んで荷物をまとめたら準備オケ!だ。ロビーでこうちゃんとたっちゃんと落ち合い会場へ向かう。

2日目 AM 今日の大きなテーマは「プロセスを見る」
 2人のファシリテーター、2人のオブザーバー、ほかはセッションメンバー。それぞれの役割が決まったらファシリテーター、オブザーバーに課題と留意点が書かれたテキストが渡される。既にその瞬間からワークは始まっている。メンバーは、渡される課題がない分比較的自由に取り組んでいたが、オブザーバーはその一部始終を留意点に沿って観察し、後の振り返りのために記録していかなければならない。こりゃ大変だ。
 また、ファシリテーターには、与えられた20分では到底実現できそうも無い課題が与えられ、まして船頭が2人いる状態では、始まった瞬間からきっと葛藤の嵐が吹き荒れていた事だろう。こうちゃん、きたどぉさん、ナイストライ!だぜ。

 ファシリテーターに与えられた課題をについて、2人の船頭はメンバー全員に開示して課題遂行の方向・方法を探るような展開を図った。初めメンバーは何を求められているのか理解しにくい状況で、どんな発言をすれば場が展開していくのかとんちんかん。徐々に明確になっていくファシリテーターの意図にワタシを含めた数名が反応するも、すっきりしていないメンバーからは場の動きを止めるように水が差される。その頃になるとワタシは。もぉう、ファシリテーターから求められているんだから、それに対して協力していけばいいじゃん!というイライラが生まれ気持ちがざわつき始めた。

 でもさ、後で気付くんだ。イライラしてるのはワタシの勝手なモノサシなワケで、他のメンバーだって別のイライラがあったかもしれないじゃんね。ちゃんと別の論議したいところをワタシが場に動きを作ろうとしていただけかもしれないじゃんね。娑婆での生活でついついそういった呼吸を忘れていってしまうのだらうか?毎回必ずと言っていいほど気付かされる“自分と人とは同じではないんだ”ということに今日もまた気付かされた。そして、このワークの振り返りで再三取り上げられた事がファシリテーターとメンバーの距離感という事。
  ファシリテーターは一緒に討議に参加する存在なのか?
  それとも、一歩引きながら討議に関わる存在なのか?
討議の課題や状況によってこの差はでけぇぜ!これもまた改めて発見し直した事だ。

2日目 PM キャンプ
 もうこの頃は最悪さ。眠気で集中力は低下の一途。下手すりゃ0を割り込んで(ー)だ。昼飯の「大盛カレーライス当然おかわり付き」が14時を回る頃からワタシの脳ミソを襲う。こりゃつらい・・・って中でのワーク。メンバー全員での共同作業だ。
 課題と条件が21枚に分割して記されたカードを全員に配り、その課題を達成するというもの。パズル的な要素が強い設計のこのワークでは全員が協力して取り組む空気が早い段階から生まれていた。そして、会議を促進する、場を引き締める、アイデアを出し合う、ツールを使う、といった、ファシリテーションのあり方や手法が随所に表れるワークとなった・・・気がする。

 カードに書かれた条件が全員で共有できたら、進め方のアイデアが複数名から出る。
 進める上で使うツールについても意見が飛ぶ。
 早速にO杉さん、きたどぉさんが付箋を手に動き出す。
 メンバー達の動きが散らばり始めた頃に、すーさんが一旦招集かけて現状確認する。
 誰とも無く時間を意識する。
 答えは一つじゃなくてもいいと場に自由度を与えるメンバー。
 たっちゃんが最後までこだわる結果検証に何名かが協力する。
 いよいよ時間切れの間際でも、すーさんの、やれるところまでやろう!の一言が最後の集中力を高める。
もっともワタシは途中から場に入りきれない感覚というか、皆に任せちゃえ!的な思いでいたのが本音なんだけど・・・。
へへへ、そしたらさ、こうちゃんとたかさんも同じだったんだってさ。

 結果、課題の正解には至らなかったけれど、このワークでは本当に色々な事~プロセス~が起きていたと思う。振り返りではややコンテント部分の発言が多かったような気もするけど、もっと振り返りとフィードバックの時間が取れたら面白かっただろうなァ。

 たかさんが言ってた「自分と人との違いを理解する」ことの大切さ。
 それをしっかり理解し受け止めないと結局自分が苦しくなってしまう事。
 尚弥さんの受容の在り方。
等々、ここには書ききれない事もたくさんたくさん体験した。

 2日間を終えた我々は再会を願いながら現地で解散。ワタシは清水までの帰り道をたかさんとご一緒。ワタシの助手席に乗って清水駅までお送りする。途中定食屋で済ます夕食の時間を含め、ゆっくりと色々なお話が出来た。タカさんありぁとやんした。

仙人まろさん、疲れ様でした。
そして皆さん、お疲れ様でした。
また娑婆で汚れきった心を来月も再来月もメンテナンスに来ますね。
再会を楽しみにいたします。




新米ボスのONとOFF!
 次回は深夜のビールはダメだと心に誓う新米ボス 
 集中できてたらもっと楽しかっただろうなァ・・・
  by Kageyama @ あんしんビジネスサポート株式会社 @ 富士市


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2009年03月23日 Posted bymt-kage at 03:01 │Comments(4)ファシリテーション

この記事へのコメント
mt-kageさんへ

すごいプロセスですねぇ(笑)

プロセスを見ていくとさすがに書ききれない思いがそこに生まれているんですネ。

その自分の思いを持ちながらも他の人の思いにもどう関わっていくかって大切なコトなんだなぁと思いました。
Posted by ロナ at 2009年03月23日 05:55
ロナさん
ねっ!
とてもとても書ききれないっす!
Posted by mt-kage at 2009年03月24日 23:38
お疲れ様です!
すごいですね!プロセスが濃いですね。僕も見習ってがんばらねば!と思いました。
Posted by よしむら at 2009年03月25日 15:31
よしむらさん
研究会参加してみない?
いいぜ!
Posted by kage at 2009年03月25日 21:13
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